上の子もパパも一緒に。家族みんなで迎える、助産院での立ち会い出産

助産院では、ご主人や上の子たちがそばにいる中で、家族みんなで赤ちゃんを迎えることができます。
「上の子を預けられる人がいない」
「せっかくなら、家族みんなで赤ちゃんを迎えたい」
そんな想いから、助産院を選ばれるご家族もいらっしゃいます。この記事では、石井助産院で実際にあったお産のお話を交えながら、家族で迎える立ち会い出産について、私たちが大切にしていることをお伝えします。
「家族みんなで迎えたい」というご希望

親族が近くにいない方、ご主人のお仕事が忙しい方にとって、「お産のとき、上の子をどうするか」は大きな悩みです。預け先が見つからず、不安を抱えたまま臨月を迎える方もいらっしゃいます。
石井助産院では、ご希望があれば、上の子たちもお産の場にいていただくことができます。預け先を探す代わりに、「一緒に赤ちゃんを迎える」という選び方もあるのです。
もちろん、家族の立ち会いは義務ではありません。ご主人だけがそばにいるお産も、おかあさんお一人で迎えるお産もあります。どんな形で迎えたいかを、妊娠中にご家族と一緒にゆっくり考えていきましょう。
立ち会いの形は、ご家族の数だけあります

「立ち会い出産」と一口に言っても、その形はご家族によってさまざまです。
- ご主人だけがそばにいて、二人で迎える
- ご主人と上の子たち、家族みんなで迎える
- 陣痛の間はご主人が付き添い、生まれる直前に上の子を呼ぶ
- おじいちゃん・おばあちゃんにも、上の子と一緒に見守ってもらう
- 家族はおうちで待ち、生まれてから会いに来てもらう
どれが正解ということはありません。おかあさんがいちばん安心できる形、そしてご家族にとって無理のない形を選んでいただくことが大切です。
妊娠中に「こうしたい」と決めていても、お産の当日に気持ちが変わることもあります。「やっぱり、そばにいてほしい」「少しだけ一人にしてほしい」。そんな気持ちの変化も、遠慮なく伝えてください。お産の流れに合わせて、そのときそのときで一緒に調整していきます。
1歳の息子さんが、おかあさんの背中をさすってくれたお産
予定日の2日前の夜。眠れないほどの痛みが10分おきに来るようになり、助産院に来られた方がいました。朝6時には子宮口が9cmまで開き、いよいよお産が本格的に始まりました。
1人目は無痛分娩だったその方にとって、初めて経験する陣痛です。想像していた以上の痛みに、「この子、一生出てこないんじゃないかと思った」と、あとから笑って話してくださいました。
そんなおかあさんの背中を、まだ1歳の息子さんが、一生懸命さすってくれていました。ご主人と息子さんの応援に支えられて、最後の力を振り絞って。朝7時36分、元気な女の子が誕生しました。
小さな手が、ママの背中をさする。言葉はまだ話せなくても、上の子なりに「ママを助けたい」という気持ちが伝わってくる光景でした。家族みんなで迎えたお産は、私たちにとっても忘れられない時間です。
パパにできることは、たくさんあります

「立ち会っても、何をすればいいのか分からない」。ご主人から、そう言われることがあります。
でも実際には、パパにしかできないことがたくさんあります。
- 陣痛の波に合わせて、腰をさする
- 手を握って、一緒に呼吸をする
- 水分をとってもらったり、汗をふいたりする
- 「大丈夫だよ」と、いちばん近くで声をかける
予定日より少し早く、深夜1時に陣痛が始まったお産がありました。「パパのお休みの日までに産みたい」と願っていたおかあさんのそばで、ご主人はずっと腰をさすり、手を握り、寄り添い続けていました。
お産にかかった時間は、31時間24分。長いお産の中で、おかあさんは一度も弱音を吐かず、最後まで前を向いて頑張られました。パパとママ、助産院のスタッフ、そしてお腹の中の赤ちゃん。みんなの力が結集されたお産だったと思います。元気な女の子の誕生に、その場にいたみんなで感動しました。
妊娠中の健診にご主人も一緒に来ていただくと、腰のさすり方や声のかけ方を、事前にお伝えすることができます。「自分にもできることがある」と分かると、立ち会いへの不安も、きっと楽しみに変わっていきます。
お産の進み方は、一人ひとり違います

31時間を超えるお産もあれば、あっという間に進むお産もあります。
入院されたときには子宮口が7cm。そこから30分ほどで全開大になり、入院から1時間でご出産。陣痛が始まってからトータル2時間43分という、スピーディーなお産もありました。
そのお産では、妊娠中から築いてきた信頼関係の中で、いつもの助産師、ご主人、そして娘ちゃんに囲まれて、赤ちゃんを迎えられました。赤ちゃんとご家族がみんな一緒に過ごせる幸せを、宝物のように感じてくださったことが、何より嬉しかったです。
2人目以降のお産は、1人目より早く進むことも少なくありません。だからこそ、
- どのタイミングで助産院に連絡するか
- 上の子が寝ている夜中に陣痛が来たら、どう動くか
- 助産院までの移動手段と、かかる時間
といったことを、妊娠中にご家族と一緒に確認しておくことが大切です。お産がいつ、どんなふうに始まるかは誰にも分かりません。でも、準備しておくことで、慌てずに動けるようになります。
上の子と一緒にお産を迎えるために、妊娠中にしておきたいこと

上の子にとって、お産の場にいることは、大きな体験です。安心してその時間を過ごせるよう、妊娠中から少しずつ準備をしていきましょう。
健診に一緒に来て、助産院に慣れておく
石井助産院では、上の子と一緒に健診に来ていただけます。何度か通ううちに、助産院が「知っている場所」になり、助産師も「知っている人」になります。お産の日に、初めての場所で緊張せずに過ごせることは、上の子にとっても大切です。
お産のときのママの様子を、前もって伝えておく
お産のとき、ママは痛くて大きな声を出すこともあります。「赤ちゃんが生まれてくるとき、ママはがんばって声を出すんだよ」と、事前にお話ししておくと、上の子も驚かずにいられます。絵本などを使って伝えるのもおすすめです。
上の子を見守る大人を決めておく
ご主人がおかあさんに付き添っている間、上の子をそばで見守ってくれる大人がいると安心です。おじいちゃん、おばあちゃん、ご主人と交代でなど、ご家族の状況に合わせて一緒に考えていきましょう。
生まれたあとの、家族だけの時間

赤ちゃんが生まれたあと、ご家族みんなで新しい家族を囲む時間は、とても温かいものです。
「生まれたよ」と声をかける上の子。赤ちゃんの小さな手にそっと触れるパパ。ほっとした表情で赤ちゃんを抱くママ。そんな姿を見守れることが、私たち助産師にとっても大きな喜びです。
お産に立ち会った上の子が、その日から急に「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」の顔になることがあります。赤ちゃんが生まれてくる瞬間を一緒に見届けたこと、ママを応援したこと。その体験は、きょうだいの関係の始まりとして、上の子の中にもきっと残っていくのだと思います。
お産は、おかあさんと赤ちゃんだけのものではありません。家族みんなにとって、新しい家族を迎える一生に一度の時間です。その時間を、ご家族らしく過ごしていただけるよう、私たちはそばで寄り添い続けていきます。
よくいただくご質問
Q. 上の子は、何歳くらいから立ち会えますか?
A. 年齢よりも、お子さんの性格やその日の様子を大切にしています。小さなお子さんでも、そばにいてくれることでママの力になることがあります。妊娠中にお子さんの様子を見ながら、一緒に考えていきましょう。
Q. 上の子が怖がらないか心配です。
A. 事前にお産の話をしておくこと、助産院に何度か来て慣れておくことで、安心して過ごせるお子さんが多いです。お産の途中でお子さんが疲れたり不安になったりしたときは、別のお部屋で休んだり、少し離れたりすることもできます。
Q. 夫の仕事の都合で、立ち会えるか分かりません。
A. お産がいつ始まるかは分からないため、立ち会いが間に合わないこともあります。ご主人が来られない場合も、助産師がしっかりそばにいますので、安心してください。ご主人の予定も含めて、妊娠中に連絡のとり方などを一緒に確認しておきましょう。
Q. おじいちゃん・おばあちゃんも、一緒に立ち会えますか?
A. ご家族の人数や、どなたに立ち会っていただくかは、妊娠中にご相談ください。上の子を見守ってくださる方がいると、ご主人もおかあさんに付き添いやすくなります。お産の場がおかあさんにとって安心できる空間になるよう、一緒に考えていきましょう。
Q. 上の子にお産を見せることに、迷いがあります。
A. 迷うのは自然なことです。お産の場にずっといるのではなく、生まれる瞬間だけそばに来てもらう、生まれたあとに会いに来てもらうなど、いろいろな形があります。お子さんにとっても、ご家族にとっても無理のない形を、一緒に見つけていきましょう。
Q. お産が長くなったとき、上の子はどうすればいいですか?
A. お産が長くなりそうなときは、上の子が休めるよう、ご家族と相談しながら過ごし方を調整します。お子さんの食事や眠る時間のことも、事前にご家族で話し合っておくと安心です。
まずは、ご家族みんなでお話を聴かせてください
上の子もパパも一緒に、家族みんなで赤ちゃんを迎えたい。その想いを、どうぞ聴かせてください。
石井助産院は、奈良市奈保町にある完全予約制の助産院です。見学や健診には、上の子やご主人と一緒にお越しいただけます。家族みんなで助産院の雰囲気を感じていただくことが、安心してお産の日を迎えるための第一歩になります。
見学やご相談は、公式LINEからお気軽にどうぞ。
石井助産院は、おかあさんとあかちゃんの絶対的な味方です。
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