直接母乳 生後1ヶ月、はじめて直接おっぱいを飲んでくれた日のこと
「もう母乳はあきらめようかな…」生後1ヶ月、はじめて直接おっぱいを飲んでくれた日のこと

「こんなにがんばっているのに、どうしてうまく飲んでくれないんだろう」 「気づけばミルクばかり。母乳はもう、無理なのかな…」
生後1ヶ月ごろのあかちゃんを育てているお母さんから、こんなお声をよくいただきます。
眠れない夜が続いて、つい自分を責めてしまう。
そのお気持ち、本当によくわかります。
今日は、「もう直接母乳は無理かもしれない」と思いかけていたお母さんが、産後ケアではじめて“両方のおっぱい”を直接飲ませてあげられた
——そんなお話を、ご紹介させてくださいね。
「1人目のときも、直接は飲ませてあげられなかった」
今回ご紹介するのは、2人目を出産されたばかりのお母さん。
乳頭が短めのタイプで、1人目のときは最初こそ保護器を使って飲めていたものの、だんだんとミルク中心に。結局、直接母乳はできないまま終わってしまったそうです。
そして2人目の今回も、最初は保護器で飲めていたのに、最近はあかちゃんが母乳を嫌がるように…。少しずつ、また「ミルク寄り」になっていきました。
「今回も、ダメなのかな」
そんな気持ちを抱えながら、産後ケアに来てくださいました。
「ここであきらめるのは、もったいない」
お話をうかがって、私はこう感じました。
——まだ生後1ヶ月未満。母乳もちゃんと出ている。 ここであきらめてしまうのは、あまりにもったいない、と。
そして何より、お母さんご自身が「できれば、母乳も飲ませてあげたい」という想いを、しっかり持っておられました。
その気持ちさえあれば、まだまだ、できることはたくさんあるんです。
石井助産院でさせていただいた、3つのこと
このお母さんとあかちゃんに行ったケアは、大きく3つです。
① 乳房マッサージ(基底部剥離) おっぱいの“土台”の部分をしっかり動かすマッサージ。胸の付け根からやわらかくほぐして、母乳の通り道をととのえていきます。
② 前搾り 授乳の前に少し搾乳して、乳頭・乳輪まわりが小指の第一関節くらいまで伸びるかを確認。あかちゃんがくわえやすい状態をつくります。
③ 縦抱きでの直接授乳 あかちゃんがおっぱいにしっかり密着できるよう、縦抱きの姿勢でチャレンジ。
特別な魔法のようなことはありません。 一つひとつ、そのお母さんとあかちゃんに合わせて、丁寧に。それだけです。
そして——人生ではじめて、両方のおっぱいを
すると。
このお母さんは、人生ではじめて、両方のおっぱいを直接飲ませてあげることができました。
あかちゃんがごくごくと飲んでくれる姿に、お母さんは本当にうれしそうで。 その笑顔を見て、私もめちゃくちゃうれしくなりました。
「直接は無理」とずっと思っていたことが、できた。 たったそれだけのことが、このお母さんにとってどれだけ大きな一歩か——そばにいて、胸がいっぱいになりました。
「もう無理かも」と思っているお母さんへ
母乳がうまくいかないと、「私のせいかな」「私のおっぱいがダメなのかな」と、自分を責めてしまうお母さんが、本当に多いです。
でも、どうか、おぼえておいてくださいね。
うまくいかないのは、あなたのせいではありません。 ほんの少し、抱き方やくわえ方、タイミングが合っていないだけ——そんなことも、本当によくあるんです。
生後1ヶ月。母乳が出ている。飲ませてあげたい気持ちがある。 それは、まだまだ希望がいっぱいある、ということ。
「もうあきらめようかな」——そう思ったときこそ、その前に一度、私たちに話してみてください。 一人で抱え込まなくて、大丈夫です。一緒に、できることを探していきましょうね。
石井助産院は、おかあさんとあかちゃんの絶対的な味方です。
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