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妊娠中の便秘は、なぜ起こるのでしょうか

Ki-chan

「妊娠してから、お通じがすっきりしなくて」

妊婦健診でこんなご相談をいただくことは、本当によくあります。マイナートラブルの中でも便秘はとても多くて、けれど人に言いにくいせいか、ずいぶん長く一人で我慢されていた、という方も少なくありません。

まず、これだけはお伝えしておきたいんです。妊娠中に便秘になるのは、あなたの努力が足りないからではありません。 からだが赤ちゃんを守ろうとして起こる、自然な変化なのです。

からだのしくみから見ると

妊娠すると、黄体ホルモン(プロゲステロン)というホルモンがたくさん分泌されます。このホルモンには子宮の収縮をおさえる働きがあり、赤ちゃんを守るためにとても大切なものです。ただ、同じ働きが腸にも及ぶため、腸の動きがゆるやかになります。

さらに週数が進むと、大きくなった子宮が腸を押し上げるようになります。動きがゆっくりになったところに、通り道も狭くなる。便秘が起こりやすい条件が、妊娠中はいくつも重なっているというわけです。

東洋医学から見ると

私は東洋医学の考え方も大切にしていて、妊婦さんにはこんなふうにお話ししています。

いらないものは尿や便として外に出す。これが自然な向きです 

ところが妊娠中は、お腹の中に赤ちゃんがいます。からだはその赤ちゃんを落とさないように、逆に上へ上へと引き上げようとするのです。守ろうとする力が、下ろす力とぶつかってしまう。東洋医学では、これが妊娠中の便秘の背景にあると考えます。

つまり、力の向きが変わっているということなんですね。

「たくさん食べる」では届かないことも

この見方に立つと、腑に落ちることがあります。

便秘と聞くと、食物繊維をたくさん摂らなければ、と考える方が多いのですが、生野菜のサラダをどれだけ増やしても変わらへんかった、というお声をよく聞きます。かえってお腹が張ってしんどくなる方もいらっしゃいます。

量を増やすことよりも、上へ向かっている力をやさしくゆるめて、下へ流れやすい状態に整えること。 妊娠中の便秘には、こちらの視点が助けになることがあります。

何をどう選べばいいのか。次回のコラムで、私が普段おすすめしている食べものを具体的にお伝えしますね。

つらいときは、我慢せずに聞いてくださいね。恥ずかしいことなんて、ひとつもありませんから。

石井助産院は、おかあさんとあかちゃんの絶対的な味方です。


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